専業主婦の5年間は、無駄じゃなかった。でもそれは思っていた理由とは違った。
「5年以上のブランクがある。もう通用しないだろう。」
再就職を考えはじめたとき、そう思っていました。
専業主婦になって5年以上。仕事から離れていた時間は長く、自分の中の何かが確実に失われていると感じていました。
でも実際に動いてみたら、思っていたのと違いました。
消えていなかったもの
転職活動中、ある会社の選考でこんなことがありました。
書類を提出したあと、実際の業務に関するスキルチェックの課題が出されました。産前の仕事で身につけた内容そのものでした。5年以上ブランクがあったのに、手が動きました。特に忘れていなかったのです。
合格して、面接に進みました。
「もう通用しない」と思っていたのは、自分の思い込みだったかもしれない。専門的な知識や感覚は、5年のブランクがあっても、完全には消えていなかった。
ブランクは、自分が思うほど深くなかった。
産後に身についたもの①:英語
育児中、子どもと一緒に英語の勉強を続けていました。
意識して英語に触れる時間を作り、日常の中に英語を取り入れていました。子どもに英語を教えながら、自分も学んでいた。気がついたら、ブランク前より英語力が上がっていました。
入社後、それが武器になりました。面接では「英語はできますか?」と聞かれて、「ある程度できます」とだけ答えていました。実際にどこまでできるかは自分でもわかっていなかったのです。入社後にTOEICを受けて初めて、900点を超えていたことを知りました。
「育児中だったから勉強できなかった」ではなく、育児中だからこそ続けられた勉強がありました。
産後に身についたもの②:段取り力
2歳の子どもがいる中で転職活動をしていました。
子どもがいると、自分の思い通りに時間は動きません。面接の日程を調整する、準備の時間を確保する、子どもが熱を出したときの代替案を考えておく。すべてを前もって想定して、計画しておかないと何もできない。
具体的にはこんなことを日常的にやっていました。
子どもを早く寝かせるために、就寝時間を決めてそこから逆算して夕方のスケジュールを組む。子どもがいると想定外のことが必ず起きるので、余裕を持たせたタイムスケジュールにして、何かあっても吸収できるようにする。
家族で旅行に行くときも同じです。子ども連れの場合、ホテルにベッドを借りられるか、子どもを遊ばせるスペースがあるか、移動中に子どもが疲れないルートか、グッズの準備は何が必要か——大人だけの旅行とは段取りの量がまったく違います。
計画通りに進まないことも前提で、複数の選択肢を用意しておく。
気づいたら、それが仕事でも自然にできるようになっていました。育児が、段取りを鍛えてくれていました。
意外なところで役立ったこと:企画力
専業主婦期間に、人を集める機会が増えました。ちょっとした集まりを企画して、食事や飾り付けを手配する。子どもがいると、子どもも楽しめる場を作る工夫も必要です。
仕事でも、チームで何かを進めるときや、社内のイベントに関わるときに、この経験が自然に活きていると感じることがありました。
「無駄だったか」という問いに答えるなら
正直に言うと、専業主婦期間に新しいスキルを積み上げた、という感覚はあまりありません。
でも、「無駄だったか」と聞かれたら、違うと思います。
消えていなかったものがあった。気づかないうちに育っていたものがあった。そして、あの期間があったから今の自分がいる、という感覚は確かにあります。
ブランクは、空白じゃない。
そう気づいたのは、動き出してからでした。
ブランクが不安な方へ
まず、働こうかなと思っているだけですごいと思います。
「働きたい」という気持ちがあるなら、今日1つだけやってみてください。何でもいいです。
- 行政のセミナーに参加登録してみる
- 保育園について調べるだけでも
- 再就職した知人にコンタクトを取ってみる
- エージェントのサイトにアカウント登録するだけでも
1つやると、次が見えてきます。
まとめ
- 5年超のブランクがあっても、産前の専門スキルは思ったより残っていた
- 育児中に続けた勉強が、気づかないうちに力になっていた
- 子育ての段取り・逆算思考は、そのまま仕事のスキルになる
- ブランクは「空白」ではない。積み重ねてきたものは消えていない
- まず今日1つだけ動いてみると、次が見えてくる
具体的にどう動けばいいか、ステップ別にまとめた記事があります。